5月15日、八幡市議会の庁舎整備検討特別委員会で熊本県玉名市へ視察してきました。
玉名市は、2005年に天水町、岱明町、横島町の1市3町が合併して新しい庁舎を建設することになり、2013年1月から造成工事が始まり、2015年1月に新庁舎が開庁しました。
新庁舎は、地上4階建てで総工費は39億円です。
1階に市民課、税務課、保険年金課、子育て支援課、高齢介護課、総合福祉課など市民生活にかかわる窓口を配置しています。
1階のロビーには、玉名市出身でマラソンの父と呼ばれた金栗四三さんの大きなパネルが置いてありました。
議場は4階にありコンパクトなつくりです。議員席と傍聴席の距離があまりに接近していたのがちょっと気になりました。
5月16日は、福岡県飯塚市へ。
飯塚市の新庁舎は、地上8階で免震構造を採用し、建物の真ん中はガラス張りで太陽光を取り入れる構造になっています。
東北大震災の影響により資材が高騰し、事業費は設計・施工で約70億円です。
ここでも1階に市民課などを配置し、ワンストップで相談できるようにしていました。
特徴的なのは、多目的ホールがあることです。本体建物と一体的なつくりですが、外から直接ホールにも入ることができます。
研修会や期日前投票、確定申告のときなど市役所が閉庁していても利用できるようなっていました。
2階にはカフェが、8階には食堂もありました。
議場は、7階にあり車イスにも対応できる完全バリアフリーになっていました。
親子傍聴席もありました。
この間、いくつもの庁舎を建て替えた自治体を視察しています。
飯塚市で説明してくださった職員さんが「たくさん視察したほうがいいですよ。そして、いいところを取り入れたほうがいいですよ」とおっしゃっていました。
飯塚市では、完成して間がないのに、倉庫が不足していること、執務室の床に輻射式の冷暖房を取り入れたけれどドライが効かなくて職員の評判が悪いそうです。
八幡市では、今年度に新庁舎建設の基本設計をおこないます。
これまで視察してきたことを生かし、最低のコストで使いやすく災害に強い、環境に配慮した庁舎を建設するために、そして何よりも市民サービスに寄与するものとしてほしいと思います。